気になっていた通勤路沿いの炭焼き小屋を訪問。あれこれお話をうかがいましたのでご紹介します。
浅川ループラインを上ってゆくとスパイラル競技場手前、右側で煙を上げているのですぐにわかると思います。地元物産直売所「生き生き飯綱」の隣です。
窯出し日の朝8時、最終燃焼の調節に余念のないS藤さん。材料を入れてから3日目となります。
午後1時、ついに窯の入口を開けます。入口を塞いだ石粘土を崩して開口、焼けた炭を手前から少しずつ掻き出します。
とにかく熱い。火傷に注意。
出した炭に砂を掛けて鎮火させます。
全部出し終わりました。全面に砂が掛けられています。このまま1時間ほど放置(その後、砂から炭を出します。このまま長時間おいてしまうとダメになるらしい)。
出し終えたら内部の灰などを綺麗にして、新たな材料を入れます。材料は(寝かせず)立てて奥から詰めてゆきます。窯は熱々でとても人が入れないので、先が二股になった道具を巧みに操って詰めてゆきます。
詰め終えたら窯口を石と粘土で埋め、そして種火を着けます。
火が材料全体に回ったところで入口を塞ぐ、細棒で開けた小さな空気穴2つを残して。この後、2日ほど煙の色を見ながら火加減を調節し、燃焼させてゆきます。
2日目からは上部の煙突から滴り落ちる木酢液も漏斗システムで集めます。
砂を退けたところ。先ほど鎮火させた炭が姿を現しました。見事な白炭。通常1回で15kg×7袋が製品になるそうです。
一袋は4千円強で買い取られる。市内では県庁そばの鰻屋さん「浜名屋」でここの炭が使われているとのこと。今度食べに行こう!高いけど。
次回用の材料置き場。長さは約4尺で準備します。やはりコナラ(小楢)が最良、栗やドロノキは二級。栗ははぜる炭になるそうで。
実際に作業を見せてもらい、その技術に魅了されると同時に、炭焼きはいつごろから日本に広まった? 地方による差異は? 世界の炭焼き事情は? いろいろ疑問も湧いてきました。炭焼き世界も楽しそうです。
また手伝いがてら顔を出したいと思います。