アドレス125に巨大ザックを押し込んで向かった先は海の向こうHKD、かつて我々が渓流魚の長期調査を実施したHDK山系深部のP沢。このご時世トラベル逆風のなか無理くり一週間の休暇を使いましたが念願の再訪ができて満足です。コロラドにいるPrf. KDFに早速報告しなくっちゃ。
ざっと振り返ります。
Day 0 on Honshu road & Japan sea ferry はれ~曇り途中夕立
まずは海を渡るために、NGT港へ荷物満載スクーターを走らせること4時間半。途中夕立に当たったがなんとか到着。23時発の夜便のため市街地で腹ごしらえをしていざ船上の人へ。船室はカプセルホテル風の2等ベッド。10名収容のコンパートメントに2人利用。船は空いていた。快適なベッドでひたすらzzz。
Day1 on HKD くもり
TKM港に17時到着。明日の長い行程が予想されるためできるだけ登山口に近い場所でビバークしたい。が、登山口も林道奥で迷うといけないのでH高町の道の駅(裏)で仮眠。道の駅に面してコンビニがあって夕食ビールも調達、大変快適でした。
Day2 on HKD くもり、稜線はガス&風
朝4時半明るくなって出発、CRR登山口に到着して5:20に登山を開始。車が約8台駐車しており登山届ノートを見るとすでに2名が登山道に入った模様。久しぶりに背負う20㎏が重たく感じつつコースタイムの7割ほどで進行。登山道ははっきりして道迷い無し!。下山する3名ほどとあいさつ交わしつつ、先行者2名を追い越してPS岳に登頂。稜線は残念ながらガスと強風で眺望はなかった。それでもアクセスの困難さでは有数の百名山のひとつ、登頂の感慨ひとしお。
さてあとはNKP側、かつて調査ベースとして利用したPS山荘へ、たぶんここからは楽勝。と思ったが甘かった。昨秋?の災害plusコロナでNKP側から山に入っている人がほとんど無いらしく、登山道は浮石だらけ、樹林帯に入っても笹薮が濃くて注意していないとすぐにロストしてしまう。コマまくり、羆が怖くて叫びまくりで、とにかくPS沢上流の渡渉点にたどり着く。ひとまずホッ。
かつての調査でmalma が単独で生息していた場所。時刻は14時で日没まで時間ありそうだったのでmalmaのサンプルを集めておく。要は釣り。沢靴に交換するのが面倒だったので渡渉点の周辺だけ、餌釣りにて簡単に約10尾の鰭サンプルを集めることができた。しかし、このとき、電子水温計を踏みつぶして破壊するという失態、あちゃー。
15時半そろそろ小屋へ向かおう。かつて(約30年前:1990-1994年ごろ)はここから小屋まではPS沢沿いにとても良い登山道が開かれていた。予想easyのはずが、道がなかったww。ふみ跡があるところもあるががけ崩れで登山道が不明瞭、さらにオオイタドリ、巨大フキの葉、笹に覆われた細道の通行は困難を極めた。CT30分のところ1時間近くかかって、、、這う這うの体で小屋にたどり着いたのだった。
書き忘れたが、本日はYAMAPのルートナビを大いに活用させてもらった。自分と登山道の位置関係を常に表示してくれるのでホント助かった。
小屋の外観はかつてのままだった、が、内部は最近使われていない様子で、床にホコリがたまり荒れていた。沢水の水道が売りであったが、流しの水は止まったまま悠久の時間を経過したもよう。それでも箒で掃き掃除をしたらまずまず快適な場所となった。
薄暗い小屋で驚いたのは30年前に指導教官的共同研究者だったNKNさんの張り紙がそのまま掲示されていることだった。
其の二「山小屋で調査」に続く、が、旅行全体の概算費用だけメモしておく
■内訳
フェリー 3万円(往復・原付含む)
ガソリン代 3千円 (走行850km)
宿泊代 5千円(小屋一泊千円など)
食事代 15千円(ご馳走無し)
お土産代 5千円(フェリーにて購入)
その他 5千円