tor676’s blog

やってみなはれ。マラソン、山岳、軽トラ、スクーター、DIY 、罠猟、魚獲り

KLTR2022 完走記

(FB記事より一部転載)

このGWは三年ぶりに開催されたKLTR(関西縦断380km、southward)に参加してきました。スタートから雨と低温でお腹を壊し、トレーニング不足も明らかでペースはなかなか上がりませんでしたが、後半は好天にも恵まれ、関西の歴史ある山岳トレイルをライバルたちと前後しながら進むことができました。


最後は何回斬り捨ててもゾンビのように追いすがってくる恐怖のダスティン選手を振り切って那智の海岸に到達。久しぶりの充実した山旅となりました。

スタート 2022/4/29 正午(敦賀
結果 5日4時間40分くらい

大会開催に奔走いただいた実行委員会の皆様、長い大会期間中、選手を献身的にサポートしてくれたスタッフの皆様、一緒にゴールを目指した選手の皆様、たいへんお世話になりました。

 

以下、KLTR2022報告書より

#21
         
■レース前(レースの印象、準備、移動、近況など)
・2019年大会は太腿肉離れで終盤に大失速、同じ失態を見せないようがんばる所存。
・しかし現実は厳しく、心も身体も準備不足。2019KLTR以降は長距離トレイルから遠ざかり、コロナ禍&加齢で練習量も激減。それでも実行委員長に声を掛けられたら全力でお応えせねばの気持ちだけでスタートへ向かう。
・試走もしてないし現在の走力も把握できていないため行程計画表はコースタイム×0.8くらいで。しかも直前まで真夜中スタートだと勘違いしていた・・
・もうひとつの気がかりは1週間ほど前からの漆カブレ。二の腕、太腿などが痒くてタダレ気味。不安要素だらけ。
・長野からスタート敦賀へのアクセスは約3時間と近いはずだったが、電車が遅れて、スタート30分前にギリギリの到着(敦賀の皆さん、駅からの送迎ありがとうございました)。
         
■行動記録(行動、休憩、睡眠、食事 等)
CP 場所 月日 出発時刻  コメント
0 気比の松原 4/29 12:00 雨の海岸に元気な短パン戦士が多数。自分も無理して短パンに◆最初は傘を出すが結局びちょ濡れなので途中で仕舞う◆ロードはミキティの引きにがんばってついて行く◆しかし寒い、途中の自販機で飲み物を買う気にもなれず。
1 国境SKI場 4/29 14:18 CP通過FB報告のやり方がわからないまま、中位くらいで高島トレイルに入る◆
マルイさん、ムラカミくんあたりと一緒に進む◆途中の乗鞍岳あたりで傘を落としたらしい(朽木まで気付かず・・)◆マキノスキー場でTウチさんエイド。maikoさんにFB報告のやり方を教えていただく◆20kmロードはマルイさん・ヤマチューと。GENKYでマルイさんはピットイン◆暗闇の水坂峠ではオカモトさんの豚汁エイド。ここでT島さん合流、ヤマチューと3人パックで寒雨風の山へ。
2 二ノ谷山 4/29 21:40 ガス・倒木多くルート苦労しながらCPへ到達。雨風でブルブル低体温気味◆この後、マルイさんマエチャンと合流して5人パックに。最後尾で必死に着いてゆくが転んで左手首を捻挫◆お腹が痛くなってトイレ(大)している間にパックから離れて何とか下山◆ロードは下りなのに走れずトボトボ歩いて朽木へ◆暗闇ロード歩行中、車から「乗らなくて大丈夫?」と2回も声を掛けられる。
ローソン
朽木市場店
4/30 0:00 道の駅の屋根下、なんとか木製台の片隅を確保◆濡れたウェアを全部脱ぎ捨て、乾いたオタフク下着に着替えてVivyに潜り込む◆まずは体調回復優先◆一睡もできなかったが目をつむって朝4時頃まで停滞◆ローソンでカップうどん食べて朝5時再スタート◆しばしカッシーと進む。GPSアプリ(地図ロイド)の使い方を教えてもらい、職場の様子など話しながら、のんびりタイム。
3 花折峠 4/30 12:00 この日は好天だが気温は低め◆カッシーの登りについて行けず蛇ヶ谷峰へ◆しかし稜線あたりでカッシーが調子悪そう、逆にこちら体調回復◆稜線歩きでEガワくん・Nノッチ・タマちゃんに追い着く◆金糞峠手前の水場でダスティン(以下D)捕捉、ここから長くDと進む◆琵琶湖バレーのゲレンデ上がって柏木選手の奥様に会う◆バレー自販機でコーラ補給◆途中インスタのフォロワーさんに声を掛けられていてうらやましい、なんとDのフォロワー1300人だって!◆花折峠への急下り、見知らぬおじさんに下山路を教えてもらう、心配されたヤマビルは出現せず、ホッ◆このあたりで「傘を落とした」と話をしたら「俺それ持ってますよ」とD、えっ?◆感謝して受け取る、すっかり借りができた。
ファミリーマート
大原三千院
4/30 17:00 ロードはD流のゆっくりJogで進む。D家のお悩み相談タイム◆足裏に小石が入ったイヤな感覚。大きな水ぶくれが出来てた◆ファミマでは先行の選手たちが補給中。後続も皆さんこぞって到着◆念願のビール350缶(ロング缶では無い)、パスタ、野菜サラダ。Dはビール2缶◆S会長がリタイアとのことで一同驚く◆17時にDと出発。
4 ケーブル比叡駅 4/30 21:00 根本中堂でDは💩、中野・柏木選手が追いついてくる◆ケーブル駅に人はいない(ように見えたが有吉選手が潜んでいたらしい)◆途中下りの夜景展望広場で江川選手のシェルター◆下りの沢ではタゴガエルがグワーグワー鳴いてる。
ファミリーマート
白川通別当町店
4/30 23:00 比叡山の下りはプチ道間違えたが無事下山◆ファミマでカレー、ファミチキ、豚串、コーラ補給。Dはワインを補給◆復活したカッシー合流◆ビバークは各自別れて◆銀閣寺周辺をうろうろ(まだ飲食店営業しているところもあった)◆大文字山の登山口、登山道脇でSシェルター張って◆暖かく快適だが、腕の漆カブレが痒いかゆい◆しかも夜中に下山してくる男女パーティなども多く、熟睡はできず。
5 伏見稲荷大社 5/1 8:00 朝3時半、予報通り雨がポツポツ落ちてきたので出発◆京都トレイルは長野から持参のかりんとう1袋食べ切る◆小鳥のさえずりを聞きながら◆朝8時伏見稲荷中腹でカズキチ君の待ち受け◆雨降って入口石段がツルツル(風雲タケシ城)、観光客の目前で見事な尻もち!
セブンイレブン
深草西浦8丁目店
5/1 8:20 セブンには寄らず、国道1号沿いの「なか卯」にて銀鮭朝うどん定食◆ヤマチュー、D💩と前後する◆カッシー奥さんに会う◆走れずに早歩きしていると、前にいると思ったDが後ろから追いついてきた◆D流のゆっくりロードジョグで交野まで。長い・・・
6 ソトアソ(私市駅 5/1 15:30 13時半ごろヤマチュー・Dとsotoasoにピットイン、手前ローソンでポテチ&ビール500ml補給。充電100円◆府民の森を上がってD💩◆待っている間にうたた寝zzz◆霊園自販機でコーラ缶補給◆柿の種など120円で売っている◆Eガワくんと少し一緒に。
7 高安山駅
西信貴ケーブル
5/2 0:00 生駒ため池あたりでDが再び💩◆この隙にDとの腐れ縁を解消しようと速度を上げるが・・あえなく歩道橋あたりで捕捉されるw◆Dはカツカツ音のストックウォークが異常に速いw◆生駒山頂遊園地には夜間で入れず、下の道で◆スカイライン脇のトレイルはぬかるんで歩きにくい◆ケーブル駅に23時頃に到着。先着のEガワくんがカップラーメン中◆駅舎でシェルター張ってビバーク1~2h。寒い・・
セブンイレブン
柏原高井田
5/2 4:10 ケーブル駅からはFザワ・ツボ・くわ・Eガワ選手のグループと一緒に下山◆セブンにはほぼ同時にピットイン、温うどん、ダイトレ用おにぎり&パンを購入◆OUTはダスティンと出遅れ◆その後ロード右折箇所を見逃して、大ロスト(採石場?の社有地をうろうろ等)◆結局大廻りロードでダイトレ入口へ(果樹園は通過せず)。
8 ダイトレ北入口 5/2 6:50 ダイトレ階段地獄でペースは上がらず眠い◆晴れているが今日も気温低い◆登山道脇の陽だまりでうたた寝1回◆葛城山12時、気温が上がって人出多い◆レンゲつつじ花盛り◆水越峠12:50、サトミン&ミキティのコーラ・柏餅エイド。
9 金剛山 5/2 14:03 峠から約1時間登り金剛山に到着◆途中、植物調査中の某九大T教授とバッタリなど。
10 紀見峠 5/2 17:30 下りはDに喝入れられて急ぎ足で◆おかげで明るいうちに紀見峠に下れてホッ。
ローソン
橋本光陽台店
5/2 18:15 ローソンで焼き肉弁当を補給、Dはレモンサワーも◆ロードはDと別々に◆途中右に曲がるところを見逃し直進◆橋本市内の「餃子の王将」2店を横目に正規ルートに復帰◆ロードは凸凹で暗いこともあってあきらめて歩く◆くどやま直前のファミマで大補給(してたら雨が降り始める)◆道の駅には21時到着◆サワくんがここから合流。屋根下にてSシェルターを張ってビバーク◆他の皆さんは何処に行った?
11 道の駅柿の郷くどやま 5/3 0:30 雨は上がった◆0時起床でサワくんが出発、私はゆっくりと、撮影カヨちゃん◆町石道はゆっくり◆無料みかん補給◆途中の東屋にて行き倒れ寝×2回(寒いのでEmergencyシート被ってゴロン)。
12 高野山 根本中堂 5/3 7:00 根本中堂とはどこだろ?(←とりあえず大門あたりの時刻)
ファミリーマート
高野山
5/3 7:50 開店7時のところ7:10にピットイン。後続も続々ピットインしてTJマルト状態
13 西中 5/3 19:30 一足お先にファミマを出発◆ここで大集団からの大逃げを企ててみる◆小辺路を行くハイカーのみなさんペース速くてなかなか抜けないが◆途中でチームふなちのスカイランナー女子1名と話するなど◆伯母子岳までは集団から逃げ切るが下りでFザワさんに追いつかれる。小鹿のような軽い足取り、この勢いでゴールまで寝ずに行くとかスゴイ◆三浦峠の登り口の自販機で散乱ゴミを片づけていたらサコくんも到着◆慌てて再出発したら架け替え橋を下流に渡ってしまいミスコース◆戻ったらDが吊橋を渡って追いついてきてた、すでに17時◆三浦峠は軽くパスと思ったら難コースで◆西中の商店に入るつもりが全然間に合わず暗くなって舗装路へ下りる◆下りたらサコくん&ヤマチューのライトが背後に迫り3人で昴の郷へ。
昴の郷 5/4 1:50 昴の郷には20時半到着◆ポテチ、えびせん、マカロンクッキーなど買い込んで人気の屋外ステージサイトあたりでビバーク、先客多数◆アルファ米を2セット仕込んで◆「1時起床、1時半出発」の予定が寝坊してジャスト1時半に起床◆サコくん・ヤマチュー、ミキティと再スタート。
道の駅ほんぐう 5/4 5:45 果無峠へはわかりにくい代替ルートから◆4人パックで登り始めるがペース速くすぐに単独行に◆峠は意外に近かったが下りが長かった(先行パックは遥か先だろうな・・)◆明るくなってロードに出るが走れず・・◆道の駅は営業時間前なのでスルーして本宮へ
14 熊野本宮大社 5/4 6:35 誰もいない本宮で参拝◆石段下りて自販機にて温・コーンスープ◆ヤマザキは開店前なのでスルー、食料は乏しいが何とかなるでしょう◆小雲取のトレイルに入るところでD登場、え?どこから来た?トイレで💩してたとか◆再びDとダラダラ進む、今日は暑い
小口 南方商店 5/4 11:20 小口の橋そばの自販機でコーラ休憩、暑い◆続いて「南方商店」にて柏餅・パン購入◆温かいお茶をいただき店先で寛ぎタイム◆ついでに南方熊楠さんとの関わりを問う、ここに居たわけではないが関係あるとのこと◆おかあさんに後続の選手には我々の通過時刻は教えないでね(笑)と念押しして大雲取へ
15 熊野那智大社 5/4 15:35 苔むした坂道をDと進む◆Dは足が痛くペース遅かったら先に行ってくださいと言うがこちらもペース上がらず◆越前峠を越えてから少しだけ先行◆途中の自販機もパスして先を急ぐ◆そろそろDとはだいぶ離れたかなと後ろを振り返ると・・・そこにDが迫る・・え?◆那智大社に出る公園あたりでプチロストなどあるが那智大社へ◆参拝して無事の御礼
16 JR那智駅 5/4 16:34 大門坂をヨロヨロ下りてロードへ◆自販機で最後の補給とモンスタードリンクを飲んでいたらDが来たーw◆もう観念して一緒にロードを下る◆が、ゴールは近い、残りは数キロ?◆そのうち徐々に先行して、足を止めずに、もう振り返らない・・◆海岸には緩ーい雰囲気のお迎えの皆さん、明るい時間帯にゴールできて良かった(あれ?ヤマチューがいない、笑)
         
■装備(工夫したものや失敗したもの)
メーカー、品名、形式 理由
おたふくインナー(BodyTough)
地図ロイド(アプリ)
ザックOMM Classic 32L
靴下X-Socks 2足のみ
◎長袖、ブリーフなどメーカー提供品、着心地よく、暖かく寝ることができました。
〇前回はガーミンGPS使用、今回はスマホアプリ頼みで。機内モードでバッテリー持ちも良かった。
△装備はKLTR2019、TJAR2016を踏襲したつもりだが、予備食糧など持ち過ぎたか。
×交換用1足では不足
         
一番の思い出(場所や出来事)
●初日の氷雨強風ガスの洗礼~二ノ谷山での低体温&腹痛下痢、◎比良山系の好天下での山渓JOY状態、◎高野山からの小辺路前半のゾーン(もどき)、〇?ダスティンとの長時間ランデブー(比良山系~比叡山、sotoasoへのロード、生駒縦走路、ダイトレ、中辺路)
         
■あの選手(スタッフ)にヒトコト言いたいっ!
ノヨリん:TJAR熱い夏を期待してます◆クッチー:ケガを万全にして伊アオスタでの活躍を祈る◆キム兄:これでもかというくらい頻繁に靴下を交換するそうで(重要メモ、しかし使用済み靴下は持って歩くのですか?)◆サコさん:ダウンシュラフモンベル#7)を使用とか、私も使用してみたい(同メモ)◆ヨネっち:その食いっぷり!◆Nノっち:最終ラインをしっかり守っていただけたおかげで安心して進めました◆Dダスティン:雨具は3セット持つ、耳栓&アイマスクがビバーク安眠に必須とか(意外に繊細な面も、笑)◆カッシー:地図アプリの使い方を教えてくれてありがとう、奥様の愛をひしひしと・・◆Oツボくん:生駒から先の地図は全部頭に入っているとか・・・その段取り力を見習いたい◆フナチ:ノーストック部門の優勝者、その極意を教えて(終始ヨロヨロの私には杖代わりに必須なのですが・・・)◆フクちゃん:次回は全部やりましょう、サブエガの実力で◆マルイさん:紙地図で神ナビでしたね◆クワくん:セブン休憩時、隣のコインランドリーで素早く装備乾燥。その抜け目の無さ‥◆ムーくん:コースディレクターありがとう、わざとボリュームゾーンで進んでくれたのかな?◆マエちゃん:速すぎて絡めなかった、やはり妻子の愛の力でしょうか◆エガワさん:ルート上にエガワFANがいっぱい、うらやましかった◆タマちゃん:20㎏背負っていたとはw◆ヤマチュー:果無峠でロスト?てっきり先行しているかと◆ターミネータAくん:ひたすらZoneの秘訣を教えて◆Sカイチョウ:レース開催に心労が多かったでしょうか、開催に感謝◆Tシマさん:二ノ谷山ではルート探しお世話になりました、その走りに脱帽◆Fザワさん:小鹿のような軽快な脚どり、若さの秘訣は何?◆ザワくん:某道の駅でのビバーク、職質されなくて良かった・・
         
■レースを終えて(感想、帰宅後 等)
不安要素いっぱいの状態でしたが、前回のような肉離れ大失速もなく、無事にゴールまで辿り着けました◆このところの練習は平地JOGが中心で月200-250km程度、山を含めてトレーニングすればもう少しなんとかなるかも、、(←甘い考え・・)◆一方、レースのダメージから回復するのに時間がかかり10日後にようやくJOGできるくらいに◆装備を見直し再び長い縦走に行きたいナ、ダスティンと♡
         
■最後にヒトコト!      
タケウチ夫妻、ライダーさん、敦賀三銃士をはじめ敦賀の皆さん
撮影隊のさとみん、カズキチ君、ミキティ、阿部さん
maikoさんはじめ実行委員・大会スタッフの皆さん
出走した選手の皆さん
民泊ニシキさん
コース上で応援いただいた皆さん、
素晴らしき関西の山々、トレイル・古道を整備いただいている地域の皆様
ありがとうございました。